ドイツ鉄道(DB)とジーメンス・モビリティは、ICE試験列車を使用してエアフルト~ライプツィヒ/ハレ高速線で時速405.0kmの速度を達成しました。ドイツの鉄道網において、時速300kmを超える走行は極めて稀であり、試験目的の場合に限られます。
ジーメンス・モビリティの新型Velaro Novo(ベラロ・ノボ)は、3世代目となるVelaroをさらに進化させたものです。数多くの詳細なイノベーションにより、この新型新幹線列車は非常に高効率な車両となり、エネルギー消費量を最大30%削減し、投資およびメンテナンスコストも大幅に削減できます。また、座席定員は10%増加しています。Velaro Novoは広範な構成オプションを持ち、将来を見据えた設計であり、何年も運用後であっても新しい運行コンセプトや要件に柔軟に対応することが可能です。
DB InfraGO AGのCEOであるPhilipp Nagl博士は次のように述べています。「今日、ICEはアイゼナッハ〜ライプツィヒ/ハレ間路線でかつてないほどの速度を達成しました。新記録となる時速405.0kmという数字は、この高速路線のインフラ整備がいかに優れているかを証明しています。10年間にわたる連続した運行後でも、何ら問題や調整を必要とせずにこれほどの高速走行が可能なのです。これは、長期的なインフラ投資こそが信頼性が高く、持続可能で効率的な輸送および物流の基盤であることを示しています。今回の試験走行により、高速鉄道の保守・点検や技術開発に関する重要な知見を得ることができ、ひいては乗客にとっても利益になります。」
ドイツ連邦交通省の議会国家保安官クリスチャン・ヒルテ氏は次のように述べています。「ドイツは今後も世界をリードし続けます。今回の高速走行試験は、ドイツが高品質なインフラと効率的な産業を備えていることを証明しています。得られたテスト結果は今後のドイツ鉄道(DB AG)の調達および顧客にとって非常に有益であり、迅速かつ安全に、そして定刻通り目的地に到達できるようになります。この高速走行はまた、ドイツが経済大国・輸出国としての地位をさらに強化するものです。」